今日は近所の方でシリアから2年前にドイツに来たという家族の5歳の子と初そろばん。
5歳でまだ数字を書けないんだけど数字が大好きで、なんと3桁のたし算を暗算でやってしまうと聞いてびっくり。
僕も楽しみにしながら初回の顔合わせに行きました。
呼び鈴を押して階段を上がって最上階の玄関に行くとかわいい男の子が百玉そろばんを持って嬉しそうにはちきれそうな笑顔でお出迎え。もうそれだけで幸せにさせられました。
子どもの笑顔ってすごい宝物ですね。
「これ。なんだと思う?」
大きな箱を見せるともう興奮して飛び跳ねちゃう。
「じゃじゃーん!」
教師用の巨大なそろばんが姿を見せるととびついて動かしまくります。
1,2,3,4と自分で珠を動かし始めました。
「僕のは100まで数えられるんだよ。これは?」
「これはねえ、一、十、百、千、万、十万、百万、千万、一億、十億」
「十億ぅ~!!!おおおお、おおお、おおおお」
嬉しさマックス状態。
5珠を使った数え方もすぐに覚えてしまいました。
そろばんはそのくらいにして、
「ねえねえ、数字のファミリー知ってる?」
「2のファミリーにはね、2,4,6,8ってたくさんいるんだよ。もっといるよ。」と言って書いて見せて「ほかにどんな子がいるかわかる?」と聞くとさすがにこれだけではわからなかったみたい。
「2つずつ増えていくんだよ。2に2つ足して4でしょ、4に2つたして6でしょ、ほら」
と言うと
「10!12!14!16!!18!!!20!!!22!!!」
と走り回りながらどんどん2の倍数を言っていきます。嬉しくて全身に喜びのエネルギーが満ち溢れています。間違いなくハイパーアクティブの子でしょう。頭の中がエネルギーでいっぱい。学校に行ったら問題児扱いされる可能性が高そう。しかも学校の授業が絶対退屈すぎになります。この子のよいところをどんどん伸ばしてあげられる環境が大事です。
幸い、息子で経験があるのでそうしたお話もお母さんとできました。入学前からJugendamt(青少年局)に相談しておけば対応は早いかもしれません。担当の方もとても良い方なのでこの子のことを伝えて紹介しておけば助けになるかも。
〇×ゲームが大好きで井の字を描いて何度もやりました。小さい子と遊ぶのって幸せですね~
とっても楽しいひとときでした。次回が楽しみ。
お母さんは日本文化が好きで、アレッポには大きな日本センターがあってよくお祭りをしてて楽しかった、今はもうないけど、とおっしゃっていました。
外国人はみな本国に帰り、町は破壊されてしまったと。
難民の方にはトラウマを抱えているケースも多いですし、異文化理解が必要になるのである程度以上のボランティア(身の回りの世話、就職支援etc.)をするには講座の受講が必要です。僕はそこまではしていないのですがやはりとにかく相手を尊重して接することを心がけています。といってもこれはどこの国とか年齢とか相手に関係なくですが。
しかし「アレッポ」という名前に思わず反応してしまいましたがむやみにつらい過去のことは聞けないなあと色々聞くのは控えた一瞬でした。
お母さんも知的な方で普通にドイツ語をすらすらと話されますが、早くドイツ語を覚えて仕事をしたいと。専門職なので相当なレベルが求められるようです。頑張ってほしいです。
山片
ASOBO!
コミュニティWatashi